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Vol.5 山紫水明の宿で味わうは優美で繊細な季節の移ろい
2009/12/25
大分県・由布院温泉 山紫御泊処 はなの舞
にぎやかな湯布院のメインストリートから少し離れた静かな場所。樹木のアーチをくぐって石畳の小径を進んでいくと、煉瓦壁の洒落た建物が目に入る。その宿の名は『はなの舞』。辺りを囲むのは、手入れの行き届いた花木たち。八重桜、紫陽花、山ぼうし…まさに四季折々の花木が舞う、自然美あふれる空間だ。
この「はなの舞」を語るうえで外せないのが、何といっても料理。湯布院を代表する若き料理長・藤内明彦氏が腕を振るい、創作性豊かな品々を生み出す。食材は、地元湯布院で採れた野菜や、その日に摘んできた山菜など、新鮮な季節の味覚が中心。また「綺麗で美味しいのは当たり前。そこにプラスする要素を」という料理長の考えから、器は小田原の陶芸家へ特注。フォルムや手触りが個性的で、食材のもつ瑞々しさや彩りを一層際立たせている。食べる者の目を奪い、舌を唸らせる美味な料理。その裏には、料理長渾身の技と深い思いが込められているのだ。
これらの夕食がいただけるのは、ダイニング「鄙屋」もしくは純和風の客室。客室で周りを気にせずゆっくりといただくのもいいが、敢えてダイニングをチョイスするのも手。暖炉が備わるモダンな雰囲気で、木のぬくもりが居心地良さを醸し出している。また食後の余韻を楽しみたいときは、バーラウンジへ。季節の果実酒も用意されており、非日常という旅時間に、静かに身を委ねられるはずだ。
さて、旅の夜を締めくくるお楽しみといえば、やはり温泉。宿内には本館の2室に半露天、離れ2棟に露天風呂が付いているほか、宿泊者が24時間利用可能な男女別大浴場と貸切の岩露天が完備。趣が異なる湯船に源泉100%のやわらかな湯が掛け流され、極楽の湯三昧を満喫することができる。
全8室の小さな宿がもつ大きな魅力。それは、落ち着いた雰囲気、細やかな接客、そして完成度の高い料理が織り成す確かな心地良さといえよう。
【温泉得区プラン】 ■本館/通常1泊2食:23,100円が19,950円 〈料金は税込・入湯税別で大人お一人様の価格です。〉 |
大分県・由布院温泉 山紫御泊処 はなの舞
[所在地]大分県由布市湯布院町川上2755の2
[電話]050-7542-1925
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